最近Saas営業ってよく聞くけど普通のIT営業と何か違うの?
今回はこんな疑問を解消する記事になっています。
実は、Saas営業は従来型の営業とは大きく違う点がたくさんあるんです!
何より従来と違ってリモートワークや時間に縛られない自由な働き方ができるのが大きな魅力です。
私は新卒で入社した会社ではゴリゴリの営業職で、毎朝早起きして飛び込みやテレアポをしていました。
でもSaas営業に転職することで時間にも縛られず、フルリモートで働くことができており、大きく人生が変わったんです。
- Saas営業とは?どんな仕事内容?
- Saas営業で働く魅力やキャリアパス
- Saas営業に向いている人・向いていない人
今回は徹底的にSaas営業について解説をします。
この記事を読めば、きっとSaas営業に興味を持つこと間違いなしです。
次のキャリアとしてSaas営業を理解しておきましょう!
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関連記事Saas営業は難しい?きついと言われる理由を経験者が解説
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Saas業界とは?
まずはSaas業界について理解しておきましょう。
Saas業界の営業職は、従来の営業職とは仕事内容も異なる部分がたくさんあります。
Saasとは
Saasは(Software as a Service)という略で、簡単にいうとクラウドを介してサービスを提供しているような会社のことを言います。
一昔前までは、何か会社がシステムを導入するためには、パッケージになった仕組みを導入する必要がありました。
でも今ではクラウド上でサービスを契約することが一般的なのはイメージしやすいと思います。
最近のクラウドサービスを提供している会社はほぼSaas企業ですね。
Saas企業の例
Saas系企業は、一般的に法人向けのサービスを展開している企業が多いですが、個人向けサービスでも身近なものはたくさんあります。
- 身近なSaasサービスの例
-
- Zoom
- Gmail
- 動画配信サービス
- 音楽配信サービス
- 法人向けSaasサービスの例
-
- 名刺管理サービス
- ビジネスチャット
- オンラインストレージ
- 給与計算システム
買い切り型ではなくてサブスクリプションモデルが一般的なのも特徴です。
「【2023年版|20選】転職におすすめな代表的な日系Saas企業を紹介」では、具体例交えて紹介しているので、一度目を通してみると理解できるかもしれません。
Saas業界は急激に成長中
この棒グラフの上の部分が全てSaasサービスの市場規模です。
2020年に411億円の市場規模が2023年には倍以上の840億円と、たったの3年で2倍以上です。
成長企業に身を置くと、自分の市場価値も伸びやすくなります。
Saas営業とは-仕事内容やビジネスモデル-
Saas企業の多くが「The Model」という分業制の営業プロセスを採用しています。
従来の営業は、見込み顧客から成約、その後のフォローまで1人の営業マンが一貫して行うのが一般的です。
しかし、Saas営業では、各プロセスごとに担当が分かれており、チームで行うのが特徴的です。
具体的には以下のようなポジションに分かれています。
Saas営業のポジション
具体的なそれぞれの営業プロセスは以下の図の通りです。
ここからは具体的なそれぞれの役割や業務内容を解説します。
マーケティング
マーケティングは「見込み顧客の創出」が主な仕事です。
具体的には、インターネット広告を打ったり、メルマガの配信、セミナーの開催などを行います。
そして、自社サービスの顧客となりうるターゲットに対して興味喚起を行い、インサイドセールスへ引き継ぎます。
マーケティングも最終的なゴールは自社サービスの契約です。
そのため、しっかりとターゲットの設計から、成約に繋がりやすい顧客や、将来的に成約するように興味喚起を行っていく必要があります。
インサイドセールス
インサイドセールスは「見込み顧客にアプローチをし、アポイントを獲得する」のが主な仕事です。
マーケティング側が獲得してきた見込み顧客に対して電話やメールでアプローチをします。
企業の課題や問題点をヒアリングし、自社サービスで解決できることを興味喚起。
そして、最終的にはアポイントを獲得し、フィールドセールスへと引き継ぎます。
成約に繋がりやすいように、どれだけ温度感を高めた状態で商談設定ができるのかがポイントになります。
ちなみに、直接お客様に合うわけじゃないので、服装や髪型も自由な会社が多いです。
私もフルリモートで自由に働けて最高でした。
関連記事インサイドセールスはやめとけ?将来性やテレアポとの違いを経験者が解説
関連記事【現役が語る】Saas業界のインサイドセールスの平均年収は約500万円?年収を上げる方法も
フィールドセールス
フィールドセールスは「実際に商談をし、成約を目指す」のが主な仕事です。
インサイドセールスがヒアリングした内容をもとに商談準備をし、成約を目指します。
実際に客先に出向くパターンも多いですが、オンライン営業も最近では主流です。
移動時間も少なく、効率的に全国の企業へ営業活動ができるためです。
実際に現在、私もフルリモートで働くことができています。
関連記事フィールドセールスとは?インサイドセールスとの違いと業務内容を経験者が解説
関連記事フィールドセールスに向いてる人の特徴と実際に辛いと感じる瞬間
カスタマーサクセス
カスタマーサクセスは「成約後のアフターフォローや単価向上させるの」が主な仕事です。
前述の通り、Saasサービスはサブスクリプションモデルが多く、売って終わりではありません。
そのため、解約率の低下や単価の向上が大きく会社の売上に影響します。
いわゆるカスタマーサポートと違う点は、能動的に動くという点です。
問い合わせに対して対応するのではなく、継続的に営業側からアプローチをして、顧客満足度を高めていきます。
関連記事:カスタマーサクセスへの転職はやめとけ!ってホント?将来性や業務内容について徹底解説
Saas営業をおすすめする理由とメリット
従来の営業が辛い…と考えている人にこそSaas営業への転職がおすすめです。
私自身、毎日朝から晩まで非効率な飛び込み営業をして疲弊していた状態から、Saas営業に転職して大きく人生が変わりました。
ここからは、私がSaas営業をおすすめする理由についてです。
Saas営業をおすすめする理由
一つずつ順に詳しく解説します。
とにかく働き方が自由
一番おすすめしたい理由は、とにかく働き方が自由な点です。
営業職だからリモートワークは無理と諦めていませんか?
Saas営業では効率が重視され、全国の企業が顧客のため、オンラインでの営業活動が一般的です。
そのため、場所にも縛られず働けるケースも多く、時間に縛られずにフレックスで働ける職場もあります。
実際、私の周りでもお子さんの送り迎えなどで柔軟に働かれてる方もたくさんいます。
また、昨今では副業ブームもあり、副業を容認しているようなベンチャー企業などが多いのもSaas企業で働く魅力の一つです。
市場価値(=年収)が上げやすい
次の魅力は「市場価値が上げやすい」という点です。成果を出す一番のコツは伸びている市場で働くこと。
今からガラケーを売るのと、スマホを売るのだとどちらが楽だと思いますか?
それは流石にスマホですね…
今では政府のDX推進などの後押しもあり、Saasサービスを導入し、デジタル化を進めている企業が爆発的に増えています。
そのため、成果が出しやすく、今このタイミングでこのキャリアを経験しておくことで、転職市場でも評価されやすい人間になれます。
マルチなスキルが身につく
従来の営業と大きく異なる点の一つとして、他部署との連携が必要な点です。
インサイドセールスであればマーケティング部門とも密に連携を取る必要があります。
会社によっては、インサイドセールスもマーケティング部門としているところも。
そのため、営業職といえども、マーケティング的な考えやスキルが身に付きます。
今なら先行者利益を得られるかも
Saas営業に興味があるなら本気で今がチャンスです。
Saas業界が伸び始めたのはここ数年の話です。そのため、今では多くのSaas企業が未経験でも採用をしています。
しかし、あと数年もすればSaas営業経験者が増えてくるため、どんどん採用の難易度も厳しくなってくる可能性があります。
また、今だとSaas業界の平均年齢も若く、20代でチームリーダーやマネージャーになれるケースも。
Saas営業に向いている人・向いていない人の特徴
なんとなく、Saas営業がいいのはわかったけど向いてるかな?
ここからはSaas営業に向いている人の特徴についてです。
Saas営業に向いている人の特徴
Saas営業に向いている人の特徴は以下の通りです。
順に解説していきます。
成長意欲があり、効率的にスキルアップしたい
効率的にスキルアップや成長をしたい人にはSaas営業は向いています。
分業制ゆえに、それぞれの専門的なスキルを身につけることができるためです。
営業として手に職をつけたい!という人であれば、Saas営業を極めれば今後どんな市場でも成果の出せる営業マンになれること間違いなしです。
自由な働き方をしたい
キャリアアップは狙いつつも、自由に働きたい!という方にはSaas営業は最適です。
Saas企業のサービスそのものが「働き方」や「リモートワーク」を支援するもの。
それなのに、それを販売している会社自体の「働き方」や「リモートワーク」に問題があるのはおかしな話です。
そのため、多くの企業ではリモートワークや時短勤務など柔軟な働き方を推奨している企業が非常に多いためです。
定量的な振り返りが得意
また、Saas営業では、定量的な振り返りや仮説検証が最重要業務です。
普段から数字を分析する癖がついている人や、もしくはそういう能力を身につけたい人にはおすすめ。
上司への報告などは全て数字を用いて、定量的に伝える癖づけが徹底されます。
Saas営業に向いていない人の特徴
Saas営業に向いていない人の特徴は以下の通りです。
こちらも順に解説をします。
ゴリゴリ根性で営業をしたい
ゴリゴリとにかく根性と気合いで売るんだ!という人には向きません。
Saasサービスの選定は、買い手の企業にとっても会社の将来性を決める大きな決断です。
そのため、感情だけで買ってくれるケースは少ないです。
また、Saas営業として成果を出すには根性論ではどうにもならないケースが多く、そのようなスタンスの人は職場でも若干浮いてしまうかも。
変化を楽しむことができない
Saas業界の企業はまだまだベンチャー企業も多く、変化の多い市場です。
例えば、サービスの仕様が変わったり、顧客ターゲットの変更があったりなど。
実際に私自身の職場でも、昨日と今日で仕事の進め方がガラッと変わることはたくさんありました。
毎日のように決まったルーティンワークをこなしたいという人には向いていないかも知れません。
チームワークが苦手、一人で仕事をしたい
「TheModel」という分業制の営業プロセスを採用している以上、他人との連携は必要不可欠です。
自分だけで成果を出したい、チームワークをしたくない!という人にはSaas営業は絶対に向きません。
どう頑張っても自分一人で成果を飛躍的に上げることは難しく、他部門と協力して営業を行う必要があるからです。
Saas営業のよくあるキャリアパス
その後のキャリアパスってどんな感じでしょう?
Saas営業からのキャリアパスは本当に多岐に渡ります。
Saas営業職として働いた後のキャリアパスは以下の通りです。
転職が当たり前の時代の流れ的にも、業界的に転職を悪としない風潮があるため、1~2年で転職をしてキャリアアップしている人も多いです。
Saas業界内で転職
最も多いのが、Saas業界内で転職をし、年収アップを狙うパターン。
Saas営業の魅力の一つが、再現性が非常に高いという点です。
目標に対して数字で分析し、仮説を立てて日々改善を行うというスキルさえ身につけ、成果を出すことができれば、別のSaas企業でも活躍することができます。
そのため、日系の企業で成果を出したのちに外資系のSaas企業に転職して年収100万円以上アップというのもよくある話です。
別のポジションへ異動
同じ会社内で、ポジションを異動するのもよくあります。
例えば、インサイドセールスを1年程度経験したのちにフィールドセールスへ異動。
もしくはインサイドセールスからマーケティングとして異動するなどです。
全ての部署の親和性が高く、別部署に行っても過去の経験が必ず生きてくる仕組みになっているためです。
リーダーやマネージャー職
それぞれのポジションとして一定の成果を出してマネージャー職になる人もいます。
業界全体が年齢層が若い傾向にあるので、20代でチームリーダーやマネージャーになることができるのも魅力の一つです。
転職をする際には、実際に何歳くらいの人がそういったポジションについているのかを確認するのもおすすめです。
新規事業の立ち上げや独立など
新規事業の立ち上げや独立などを目指す人も少なくありません。
そもそもSaas営業自体が、定量的に分析や仮説検証を行うというビジネスそのものに重要な点が詰まっているためです。
独立とまで行かなくとも、その知見を生かして副業としてビジネスを始めたりする人もいます。
将来的に独立やビジネスを考えている人には間違いなく有意義な経験を積むことができるはずです。
まとめ:Saas営業は次のキャリアにおすすめ
- Saas営業は従来の営業と異なり、分業制になっている
- Saas営業は将来性も高く、市場価値も高い
- 営業職でも自由な働き方を実現したい人にはおすすめ
私はSaas営業に転職して、自由な働き方を手に入れ、大きく人生が変わったと思ってます。
今、営業職としてキャリアに悩んでいたり、自由な働き方を目指している方には本当におすすめの職種です。
自由な働き方を営業でも実現したい方は一度、転職サイトや転職エージェントに相談してみてください。
当ブログでは自身の経験をもとに20代/第二新卒向けに「Saas営業への転職ノウハウ」を発信しています。ぜひ他の記事も参考にしてみてください。