【意味ない?】TOEICが転職に有利な理由4選と、社会人が勉強するメリット

TOEICをこれから頑張ろうと思っても、世間では「TOEICは意味ない!」という声がよく耳にします。

結論、TOEICは転職でも昇進でも確実に活かせます。そしてTOEICを勉強するメリットは数えきれないほどあります。

この記事でわかること
  • TOEICが「転職に意味ない」が嘘である理由
  • 転職や就職に活かせるTOEICスコアの目安
  • TOEICを勉強するメリット
  • TOEICのおすすめの勉強方法

私も転職ではTOEICを武器に、とある会社の海外事業本部の内定を獲得しました!

本記事では、私の実体験をもとにTOEICを勉強する意味や、転職への活かし方について解説していきます。

参考までに、簡単な経歴は以下の通りです。

  • 日系大手からSaasベンチャーへの転職
  • 働きながらTOEIC895点を獲得
  • TOEICを武器に海外事業立ち上げの内定を獲得

ぜひ本記事を参考にTOEICの学習のモチベーションにしてください。

関連記事TOEIC公式問題集のおすすめの使い方・勉強方法を全6STEPで解説 

関連記事【公式問題集だけ】TOEICリスニングを高得点を狙う勉強方法

目次

TOEICスコアは「転職に意味ない」は嘘である理由4選

TOEICスコアは「転職に意味ない!」という方も一定数いますが、そんなことはありません。

もちろん、TOEICを全く採用時に注目しない企業があるのも事実ですが、一方でTOEICスコアをとても重要な指標と考えている企業が増えているのも事実です。

今回は、実際のデータを参考にTOEICスコアが転職に有利である理由について解説します。

順番に解説していきます。

TOEICを重視する企業は多い

大前提、TOEICを重視している企業はとても多いです。

例えば、公式で発表している大手企業を数社ピックアップしてみました。

企業名概要
ANA総合職では入社3年目までにTOEIC730点を取得目安とし、管理職への転換試験の際の一つの基準としている。
楽天グループ入社までにTOEIC800点の取得が必要になっている。
岡谷鋼機株式会社TOEIC650点以上を一つの昇格要件として設けている。また、TOEICのスコアに応じて奨励金を支払っている。
双日株式会社海外赴任可能な英語力の基準として730点を設けている。
パナソニック海外への勤務者であれば650点以上、昇格の際の基準を550点以上として設けている。
ソフトバンクTOEIC900点以上なら100万円、800点以上なら30万円の一時金を一律支給

ソフトバンクに至っては900点を取るだけで100万円支給ですからね….

日系企業でもTOEICを重視している企業は増えていますし、海外赴任や外資系への転職を検討しているのであればなおさら必要になってきます。

ビジネスパーソンにとって英語が最も期待されている

英語活用実態調査2019より引用

TOEICの運営元である国際ビジネスコミュニケーション協会が行った「英語活用実態調査2019」によると、今後のビジネスパーソンにとって重要な知識やスキルの第一位が英語という結果になっています。

こちらの調査は500以上もの企業や団体に行ったアンケート結果です。

ビジネススキルの中でも英語力を注目している企業が多いことがわかりますね。

英語活用実態調査2019より引用

また、逆に「社員や職員に不足している知識やスキル」という質問に対しても、英語が第一位という結果になっています。

これらのアンケート調査をまとめると、以下の通りです。

英語力こそ重要なスキルと考えている企業は多いが、まだまだ英語力のある人材は不足している企業が多い。

英語を習得するだけで、少なくとも希少な人材として転職の可能性が広がります。

TOEICはスコアが伸ばしやすく、最も身近なテスト

よく「TOEICを勉強しても英語が話せるとは限らない」と言われます。

私自身も、この意見には強く同意です。

なぜなら、TOEICは基本的な英語力も必要ですが、それ以上にTOEIC力があるかどうかによって得点が大きく上下します。

ここでいうTOEIC力とは「TOEICの問題形式に慣れている」「TOEIC頻出単語や表現を把握している」などです。

正直、英語力がそこまでなくても、TOEICの問題形式に慣れて一定期間勉強をすれば600~700点くらいはいきます。

日本では認知度が高くい上に、スコアも一定レベルまではちょっとした努力で上げることができます。

正直、こんなにコスパの良い英語力をアピールできるテストは他にありません。

【体験談】TOEICのスコアをもとに海外事業部の内定を獲得

私自身、第二新卒で転職活動をした際にもTOEICのスコアがかなり役に立ちました。

とあるベンチャー企業を受けたのですが、そこでは海外事業を立ち上げるべく採用活動を行なっていました。

そこで、私は新規海外事業の立ち上げメンバーとして、外国人たちと混ざって仕事をするポジションで内定を獲得できました。

もちろん会議や普段のやりとりも全て英語です。

結果的に、私はその企業の内定は辞退する結果になったのですが、何のスキルも実績もない第二新卒の私を、内定へと導いてくれたのはTOEICのスコアがあったからでした。

海外赴任や、将来的に英語を使って仕事をしたいのであれば、「TOEICスコアを認めてくれる企業」は確実にあります。

就職や転職に活かせるTOEICのスコアは最低600点

TOEICの勉強をするにあたって、適切な目標設定が重要です。

TOEICの公式サイトによると、2021年度の受験者の平均スコアは611点です。

そのため、転職や昇進でアピールをしたいのであれば、最低でも600点以上のスコアが必要になります。

より具体的な、目指すべき点数は以下の通りです。

順に解説します。

就職や転職に活かすなら最低650点以上

前述の通り、TOEIC受験者の平均点が611点です。

英語活用実態調査2019より引用

TOEICが公式におこなっている企業向けの調査では、このような結果が出ています。

要件・参考とするTOEICの平均スコアは「新卒採用であれば545点、英語利用する部署の中途採用であれば620点」というのが平均スコアになっています。

中途採用でアピールポイントとして活用をしたいのであれば、最低でも650点ほどを取得しておきたいところです。

昇進や昇格でアピールするなら700点以上

また、今の会社内での昇進や昇格のためのアピール材料とするのであれば、700点以上が好ましいです。

TOEIC自体の平均点が600点程度ということを考えると、700点未満ではそこまでの大きなアピールにはなりません。

上記の調査によると、一定のTOEICスコアを取得するだけで、報酬が支払われる企業もたくさんあります。

一時的、もしくは毎月の給料の増加を認めている企業が3割以上もあることがわかります。

700点以上あれば、基本的な英語でのコミュニケーションのやりとりであれば問題なくこなせるレベルです。

海外事業や海外赴任を目指すなら800点以上

実際に英語を用いて会議をしたり、業務を円滑に進めるために必要なスコアは800点以上です。

もちろん、これ以下でも英語を話せる人はいますが、アピールをするのであれば必須でしょう。

イメージとしてはリスニングで450点~490点、リーディングで410点~450点くらいが理想ですね。

英語活用実態調査2019より引用

実際に企業側のアンケートで、海外部門に求めるスコアの平均は690点という結果ありますが、これはあくまでも平均です。

一般的に690点程度ではTOEICの世界でハイスコアというイメージもありませんし、採用する側としてもインパクトはありません。

逆に800点以上あれば、「英語が得意な人」という印象は間違いなく与えられます。

転職にTOEICを活かすには目標スコアの把握が必須

ここまで転職や昇進に有利なTOEICの点数をお伝えしましたが、あくまでも目安です。

年齢や役職、そして企業、業務内容によってももちろん求められるスコアが異なります。

TOEICの勉強を無駄にせずにモチベーションを維持するためには、自分の理想とする働き方はどれくらいのスコアが必要かを把握しておくことが重要です。

また、当たり前ですがTOEICのスコアだけで内定の有無が変わるわけではありません。

仕事における実績や別のスキルもみられます。

  • 世の中にどんな求人があって
  • どれくらいのスコアが必要で
  • どんな能力が求められているのか

これらをしっかり把握した上で、勉強するようにしましょう。事前に転職エージェントなどに相談し、把握しておくことがおすすめです。

※外資系やグローバル企業を目指すのであれば、大手のエージェントの方が確実に情報がたくさんあります。

TOEICスコアを活かして転職

◆JAC Recruitment
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業界最大数の求人数で、特に20代の若手の転職に強い。

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言わずもがな知れた業界最大手。求人数が圧倒的で担当者のレベルが高い。優秀な人が多い。

ちなみに、私はリクルートエージェント経由で海外事業の内定を獲得しましたよ。

実際にTOEICでハイスコアを獲得して感じたメリット4選

ここからは、TOEICでハイスコアを得たことによって感じたメリットについて解説をしていきます。

直接的に転職や昇進、昇給につながらずともメリットはたくさんあります。

具体的には以下の通りです。

順に解説をします。

1.自信がつき、自己肯定感が上がった

TOEICでハイスコアを取ることができれば、自分に自信を持つことにつながります。

働きながらの獲得を目指している人であればなおさらです。

  • 眠い日でも机に向かい続けた自分
  • 身銭を切って勉強にお金を投資する自分
  • 隙間時間を有効活用する自分
  • 遊びを断って勉強する自分

これら全てが今の自分の自信になって「やればできる」という自己肯定感につながっています。

目標スコアを達成した時の達成感は本当に嬉しいですよ。

2.TOEICのスコアが一生物になった

基本的に、TOEICのスコアに有効期限はありません。

Q:スコアレポートに有効期限はあるのか?

A:有効期限はありません。

※ただし、再発行は解答用紙を採点した年度の翌年度4月1日から2年間に限ります。

公式HPより引用

一度点数を取得してしまえば、一生そのスコアを持って転職活動や社内でのアピールができます。

仮に、次の転職で英語を使わない仕事についたとしても、その後のどこかのキャリアで役に立つ日が来るかもしれません。

3.英語アレルギーがなくなった

続いてのメリットは、英語アレルギーがなくなったことです。

これまで、英語の長文を目の前にすると読む気すら起きませんでしたが、今だと「どれどれ…読めるかな?」と前のめりになってクイズを解く気持ちで楽しめています。

基本的に、最新情報はほとんど英語の情報がメインです。

  • 翻訳前のゲームやコンテンツ
  • 新しいAIサービスの使い方の資料
  • 海外で話題になっているモノやコト

これらの情報を、誰かが翻訳したものではなく一次データに直接アクセスできるようになったのは、本当に大きいです。

4.英語を重視しない企業への転職でも活かせる

仮に、英語を全く使わない会社や部署だとしても、TOEICのスコアを持っていると、社内的な信用力向上に使うことができます。

  • 自己研鑽に自分の時間を使うことができる人
  • 努力がしっかりとできる人
  • 「英語使う業務がもし出たらこの人に任せてみよう…」

そう思ってもらうことができれば勝ちです。

私は今の会社では英語は全く無関係ですが、895点を持っているだけで自己研鑽に対するモチベーションが評価され、昇給につながった経験もあります。

社会人が目標スコアを目指すための勉強方法

ここからは、私自身の経験も踏まえ、目標スコア別の勉強方法について紹介します。

ちなみに私の概略は以下の通りです。

  • 大学1~2年生時代のスコアは500点程度
  • 就活前に勉強をして、600~650点程度
  • 社会人3年目の転職のタイミングで再度勉強して895点取得

一番大変だったのは、600点レベルから800点を上げるところまででした。

それぞれ簡単に解説をします。参考にしてみてください。

TOEICスコア600点未満〜未受験の方向けの勉強方法

TOEICが600点未満の方が行うべき勉強は、まずは英語の基礎力を身につけるところからです。

私がこの段階で行ったのは、以下の3つです。

  • 単語力を鍛える
  • 基礎文法を鍛える
  • オンライン英会話(オススメしない)

しかし、最後のオンライン英会話はお勧めできません。なぜなら、TOEICに特化をしているわけではないので、ゴールがTOEICのスコア獲得なのであれば確実に遠回りになります。

オンラインサービスを使うのであれば、必ずTOEIC対策に特化したものを使いましょう。

単語力を鍛える

単語力を鍛えるには、『金のフレーズ』という単語帳一択です。

これ以外の単語帳は一切手をつけなくてOKです。

基礎文法を抑える

一番のおすすめは『いきなりスコアアップ!TOEICテスト600点英文法集中講義』です。

文法に限った話ではないですが、TOEICに特化した本を必ず選びましょう。

私はこの本ですぐに600点超えることができました。

オンラインサービスに頼る

ぶっちゃけ、未受験の方やスコアがまだ低い人は、「どこから勉強したら良いのか…」という人も多いと思います。

そんな人はまずは600~700点くらいまではサクッと短期間で集中してスコアを上げるのがお勧めです。

正直、700点くらいまで行ければ、あとは確実に自分一人で800点や900点までいけると思うので、使わなくてOKです。

おすすめは、以下の2つです。

TOEIC学習におすすめのオンラインサービス

◆スタディサプリ|TOEIC対策コース(初回7日間無料)
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月額2,728円〜。リクルート株式会社が運営。「テスト20回分相当の問題」と「1回5分の講義動画が約580本分」も見られる。

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買い切りで33,300円。2ヶ月間で600点〜700点を取得するためのTOEIC特化型オンラインスクール。

TOEICスコア700点~900点を目指したい方の勉強方法

正直、TOEICのスコアが600点以上ある方であれば、あとは独学で努力をするだけで900点レベルには達せると考えています。

もちろん簡単ではないですし、それ相応の努力は必須です。

引き続き、『金のフレーズ』という単語帳を継続することと、「公式問題集」を最新版から順番に解き続ければ、目に見えてスコアが伸びていくと思います。

具体的なTOEIC公式問題集を活用した勉強方法については、以下の記事で解説をしています。

関連記事TOEIC公式問題集のおすすめの使い方・勉強方法を全6STEPで解説

関連記事【公式問題集だけ】TOEICリスニングを高得点を狙う勉強方法

まとめ:TOEICは転職に意味がないは嘘。自信と目標を持って勉強をしよう。

最後に改めて言います。

TOEICのスコアは、転職や昇進には確実に意味がありますし、求めている企業も増えています。

そして、英語力以外にもTOEICを勉強するメリットはたくさんあります。

この記事のまとめ
  • ビジネスパーソンで最も重視されているのは英語力
  • TOEICを採用や昇格の基準値にしている企業はたくさんある
  • 目標を明確に持つためには、エージェント経由で求人を見ておくべき

ぜひ本記事を参考にして、TOEIC学習のモチベーションにしていただけたら幸いです。ありがとうございました。

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