株式会社ユーザベースは、2008年に創業後、「経済情報プラットフォーム」や「営業DXソリューション」などのSaasサービスから、国内最大規模の『NewsPicks』などのニュースサイトを運営している会社です。
※2016年には東京マザーズへの上場、そして投資ファンドのカーライルによる完全子会社化により、現在は上場廃止となっています。
上場会社が毎年提出している有価証券報告書によると、2021年12月31日現在で平均年収は759万円とかなりの高水準であることがわかります。
Saas業界自体は毎年のように圧倒的な成長を遂げている業界ですが、その中でも求職者たちから絶大な人気を誇る有名企業ユーザベース。
今回は、株式会社ユーザベースについて深掘りして解説していきます。
- 株式会社ユーザベースの基本情報
- 株式会社ユーザベースの展開しているサービスや事業
- 株式会社ユーザベースの平均年収
- 株式会社ユーザベースの働き方
- 株式会社ユーザベースの将来性や展望
Saas業界への転職を考えている人はぜひ参考にしてみてください！
関連記事：【2023年版・20選】転職におすすめな代表的な日系Saas企業を紹介
関連記事：【現役が選ぶ】Saas営業への転職に強いおすすめの転職エージェントと転職サイト
株式会社ユーザベースの基本情報
| 会社名 | 株式会社ユーザベース / Uzabase, Inc. |
| 本社 | 〒100-0005 東京都 千代田区 丸の内2-5-2 三菱ビル |
| 設立 | 2008年4月1日 |
| 従業員数 | 1134名（2023年1月1日時点） |
| 平均年齢 | 33歳 |
| 平均年収 | 759.6万円 |
| 平均勤続年数 | 2.51年 |
| 会社HP | https://www.uzabase.com/jp/ |
※平均年齢,平均年収,平均勤続年数等は2022年３月28日に提出された『有価証券報告書』より引用しています。
2008年に創業後、わずか8年余りで東京マザーズへの上場を果たすという圧倒的な成長を見せている会社です。
「経済情報の力で、誰もがビジネスを楽しめる世界をつくる」
というPurposeを掲げ、様々な情報系のサービスを主に展開しています。
最近では海外事業にも力を入れており、サービスの展開は16カ国、そして拠点も中国やシンガポールなど、５拠点に及びます。
具体的な事業内容については、次の項目で解説します。
株式会社ユーザベースのサービス・事業内容
株式会社ユーザベースは、大きく分けると2つの事業に分けることができます。
- Saas事業
- メディア事業
順にみていきます。
Saas事業
Saas事業では、BtoB向けがメインです。
「スピード感のある経営をサポートするサービス」を展開してますが、具体的には以下のようなサービスです。
◆SPEEDA
時価総額TOP100社中7割、2,000社超の企業が導入している、経済情報プラットフォーム。
◆FORCAS
受注しやすい顧客を可視化し、効率的に売上を最大化する、営業DXソリューション。
これらはあくまでも一例ですが、BtoB向けの情報提供プラットフォームが主軸です。
メディア事業
メディア事業は、toC向けのサービスです。
具体的には、国内最大級の『NewsPicks』を運営しております。
「経済情報をもっとおもしろく。」をテーマに、厳選された経済に関するニュースや、有識者からの動画コンテンツなどを提供しているメディアです。
国内では700万ダウンロードを突破しており、現在では最も有名なニュースメディアの一つです。
私も毎日のように読んでます。勉強になることが多いです。
上記のNewsPicksのYouTubeチャンネルでは、大物ゲストの対談なども定期的に配信しており、現在ではチャンネル登録者数が79万人という人気の高さです。
株式会社ユーザベースの平均年収は759万円
あらためて、株式会社ユーザベースの平均年収は759万円です。
こちらの情報は、上場会社が提出を義務付けられている有価証券報告書を参考にしております。
※2022年３月28日に提出された有価証券報告書より
dodaの調査による、全国の平均年収と比較すると以下の通りです。
| 項目 | 平均年収 |
|---|---|
| 全国の平均年収 | 403万円 |
| 20代の平均年収 | 342万円 |
| 30代の平均年収 | 435万円 |
| 40代の平均年収 | 495万円 |
| 50代以上の平均年収 | 596万円 |
| 株式会社ユーザベースの平均年収 | 759万円 |
全国の平均的な年収と比較しても、かなりの高水準であることがわかります。
株式会社ユーザベースの平均年収の推移
| 年度 | 平均年収 |
|---|---|
| 2016年 | 6,094（千円） |
| 2017年 | 6,723（千円） |
| 2018年 | 6,697（千円） |
| 2019年 | 6,940（千円） |
| 2020年 | 7,971（千円） |
| 2021年 | 7,596（千円） |
2016年の平均年収600万円も相当な高水準ですが、そこからわずか5年程度で200万近く平均年収が伸びています。
他のSaas企業との平均年収の比較
他の日本を代表するSaas企業の平均年収について比較してみます。
| 企業名 | 平均年収 |
|---|---|
| 株式会社ラクス | 619.9万円 |
| 株式会社マネーフォワード | 647.1万円 |
| freee株式会社 | 716.5万円 |
| Sansan株式会社 | 640.0万円 |
| サイボウズ株式会社 | 647.7万円 |
| 株式会社インフォマート | 613.1万円 |
| 株式会社カオナビ | 610万円 |
| 弁護士ドットコム株式会社 | 659.9万円 |
| 株式会社ユーザベース | 759万円 |
他の一般的なSaas企業と比較しても、かなり高水準な平均年収であることがわかります。
また、他の日本を代表するSaas企業については以下の記事でまとめています。
関連記事：【2023年版・20選】転職におすすめな代表的な日系Saas企業を紹介
株式会社ユーザベースの働き方について
ここからは、実際に株式会社ユーザベースの働き方の特徴について解説します。
大きく分けると、以下の3つが特徴的です。
- 働き方が自由で生産性を上げやすい
- 産後や小さいお子さんがいても理想のキャリアが実現できる
- 新しいことに挑戦できる環境が揃っている
順番に解説します。
働き方が自由で生産性を上げやすい
株式会社ユーザベースでは、働き方の良い意味での「自由さ」が特徴です。
同社では、スーパーフレックス制度を導入しており、出社義務もコアタイムもありません。
ご自身のライフスタイルや、生活に併せて働く場所や時間をデザインできるため、キャリアのために別のことを諦めることなく実現できます。
育児や介護をしている方以外でも時短勤務ができたり、「ロングバケーション制度」では、有給休暇とは別に7日間の連続したお休みを年に2回取得することができます。
ここまで長期休暇が取れるのであれば、海外旅行とかも自由に行けますし最高ですね。
産後や小さいお子さんがいても理想のキャリアが実現できる
女性・男性問わず、仕事も家庭も両立できる制度や仕組みもかなり整っています。
産前8週間前からの長期休暇や、最長2歳になるまでの育休が認められており、小さいお子さんがいて働き方に迷っている方では非常に助かる制度ですね。
「子連れ出社大歓迎」というのもあり、急な予定変更でお子様を預けられなくなっても、お子様と一緒に出社できます。
新しいことに挑戦できる環境が揃っている
株式会社ユーザベースの中で何より良いなと思うのは、「新しいことに挑戦できる環境が揃っている」点です。
例えば、「Career Challenge 制度」では、転職や起業以外にも異動という選択肢があることがしっかりと明文化されており、大きなリスクを負うことなく理想のチャレンジを追うことができる制度になっています。
他にも「グループ内副業制度」では、グループ企業間で業務委託契約を結び、個人でも報酬が得られるようになっています。
株式会社ユーザベースの福利厚生
ここからは、特徴的な株式会社ユーザベースの福利厚生について紹介します。
※公式より引用、2023年12月現在
- スーパーフレックス制度
- 働き方自由手当
- ロングバケーション制度
- think beyond制度
- その他の制度
順に簡単に解説します。
スーパーフレックス制度
スーパーフレックス制度では、自由に働く時間や場所を選ぶことができる制度。法律で定められている最低限のルールさえ守れば、自分の最も生産性の上がる働き方を選択することができます。
1ヶ月の労働時間は就業規則によって「営業日×8時間」と決められていますが、こういったルールさえ守れば、チーム内で相談をしつつ、「今日は6時間」などの働き方も。
最近ではリモートワークやフレックス制度のある会社も増えていますが、コアタイムも出社義務もない会社は珍しいですね。
働き方自由手当
新型コロナウイルスによって働き方が大きく変わった現在、出社義務のない同社では、働き方自由手当として毎月1万円が支給されます。
出社の交通費に使っても良いし、自宅の環境を整えるのにも使える。
会社として本気で社員の理想の働き方を応援している形が、この制度からもわかりますね。
ロングバケーション制度
ロングバケーション制度は、全てのメンバーが「最大7日間の連続した休暇を年に最大2回取得」できる制度。
こちらの制度の特徴は、夏休みなど一斉に取るのではなく、ご自身の都合に合わせて1年間の好きなタイミングで利用ができる点です。
think beyond制度
「think beyond制度」とは、ユーザベース内で新規事業を創り出すための制度です。
これまでは経営層の会議のみで新規事業が作られてきた同社ですが、その他の人材からも新規事業をどんどん生み出していくためのものです。
その他の制度
その他にも、結婚出産休暇＆お祝い金や介護支援補助などの支援制度、ユーザベースグループ間で個人と会社が業務委託契約をし、個人が報酬を得ることのできるグループ内副業制度、産休・育休明けオンボーディングや病児保育料の半額の補助を受けられる病児保育補助などもあります。
とにかく、結婚や出産でもキャリアを諦めることなく、働きやすい環境がとことん準備されています。
株式会社ユーザベースの将来性・事業展望
ここからは、株式会社ユーザベースの将来性や事業展望についてです。
※2022年12月期 第3四半期決算説明会を参考にしています。
- 株式会社EventHubとの資本・業務提携
- Saas事業は安定的な高成長をしている
- 市場規模に対する伸び代がまだまだある
株式会社EventHubとの資本・業務提携
国内シェアNo.1のイベントマーケティングプラットフォームを運営している、「株式会社EventHub」との資本・業務提携を実施ています。
株式会社ユーザベースでは、これまでメディア事業の「NewsPicks」では数々のBtoB向けのオンライン・オフライン問わずにイベントを開催してきました。
そこで、今回の資本提携により、マーケティングプラットフォームとしての強みと、NewsPicksのイベントコンテンツ制作力の強みを活かした、さらなるメディア事業の拡大が期待されています。
Saas事業は安定的な高成長をしている
2022年第3四半期における、Saas事業の成長率は以下の通りです。
| ARR | 売上高 | |
|---|---|---|
| Saas事業全体 | 117.6億円 （YoY+29%） | 32.4億円 （YoY+29%） |
※YoYとは、前年比を意味しております。
※ARRとは、年間経常収益を指し、サブスクリプションにより得られる今後1年の収益を表しています。
この規模の会社になっても、年間成長率が30%近いという驚異的な数字を出しています。
また、Saas事業ということもあり、サブスクリプションモデルのため、将来的な収益も予測ができなおかつ安定が見込めるため、今後のさらなる成長も期待ができます。
市場規模に対する伸び代がまだまだある
同社の発表している、Saas事業における市場規模は国内だけでも約1.2兆円とされています。
そして、現時点でのプロダクト価値で獲得可能な市場規模だけを切り取っても約1,125億円。
2022年の実際の売上高が約100億円のため、現時点でも10倍以上の伸び代があり、さらにプロダクトの成長も考えると将来的には120倍以上の成長余地があることになります。
株式会社ユーザベースで求められる人物
株式会社ユーザベースでは、採用において「3つの誓い」というものを立てています。
- バリュー＞パーパス＞スキルの順で判断する
- 自分を超えそうな人を採る
- 合否決定を他責にしない
このルールがあるように、とにかく最重要になるのは、「バリューやパーパスを体現できているか」という点になります。
株式会社ユーザベースにおけるバリューとは以下の7つです。
- Be free & own it – 自由主義で行こう
- Unleash ingenuity – 創造性がなければ意味がない
- Thrill the user – ユーザーの理想から始める
- How fast? Wow fast. – スピードで驚かす
- Choose brave. – 迷ったら挑戦する道を選ぶ
- In it together. No matter what. – 渦中の友を助ける
- We need what you bring. – 異能は才能
こちらのバリューについては、公式HPにも大きく記載があるため、しっかりと読み込み、どういった背景でこのようなバリューが定められているのかを理解して選考に臨むと良いでしょう。
そして、次点で重要なパーパスとは「経済情報の力で、誰もがビジネスを楽しめる世界をつくる」を掲げています。
株式会社ユーザベースへの転職を成功させる方法
具体的なスキルは各ポジション異なりますが、未経験でも前職の経験を上手に紐づけることができれば、転職できる可能性はグッと上がります。
もし、Saas業界への転職を考えているのであれば、まずはSaas業界に特化した「マーキャリNEXTCAREER」などの転職エージェントに相談し
- どのSaas企業が今伸びているのか？
- Saas企業の実際の働き方は？
- どの会社であれば内定可能性があるのか？
- 株式会社ユーザベースに内定するにはどうしたら良いのか？
などを確認しておきましょう。
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他のSaas企業への転職を成功させるためにおすすめの転職エージェントについては以下の記事で詳細を解説しています。
まとめ：Saas業界でも圧倒的な高水準の年収を誇る株式会社ユーザベース
最後に本記事のまとめになります。
◆株式会社ユーザベースについて
「経済情報の力で、誰もがビジネスを楽しめる世界をつくる」をパーパスに掲げており、様々な情報系のSaas事業や、NewsPicksなどのメディア事業を展開。最近では海外にも拠点進出している。
◆株式会社ユーザベースの平均年収
平均年収は759万円で、全国平均、Saas業界の他の企業と比較しても圧倒的な高水準の年収
◆株式会社ユーザベースの働き方
スーパーフレックス制度など、自由な場所で自由な時間に働ける制度や、産後・育休などの制度も手厚い。各イベントごとの補助金なども充実しており、キャリアを諦めることなくプライベートも充実できる。
◆株式会社ユーザベースの将来性
Saas事業においては前年比30%という高成長を見せており、サブスクリプションモデルのため、盤石な収益モデルになっている。期待される市場規模に対しても120倍以上の伸び代が期待できる。
個人的には、Saas業界の中でも高年収で色々な挑戦をサポートしてくれる同社は、非常に魅力的だと感じました。
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