TOEIC公式問題集の有効的な使い方が知りたい…
TOEIC公式問題集だけで高得点狙える?
今回は、こんな疑問を解決する記事になっています。TOEIC公式問題集のやり込みこそが、ハイスコアへの最短距離です。
- TOEIC公式問題集を使った具体的な勉強方法
- TOEICで高得点を取る方法
- TOEICで何点を目指すべきなのか
- TOEICは転職で有利なのか
私自身、会社員としてフルタイムで仕事をしながら895点を取得することができました。
その中で最も重点的に力を入れたのがTOEIC公式問題集を活用した勉強です。
結論、TOEIC公式問題集をいかに活用するかが高得点を取得するための全ての鍵と言っても過言ではないと思っています。
今回は、具体的な勉強方法を全部の6STEPで紹介していきます。
正直、楽な勉強方法ではないですが、やり切れば必ずスコアアップはできます!
関連記事:【公式問題集だけ】TOEICリスニングを高得点を狙う勉強方法
TOEIC公式問題集の勉強が重要な理由2選
TOEIC公式問題集だけで本当に高得点狙える?
他にも参考書たくさんありますが….
まずはこの疑問を解消して、本気で公式問題集に取り組むために、重要性についてだけ説明させてください。
公式問題集を使った勉強が最も効率が良いというのは2つの理由からです。
理由についても解説します。
1.TOEICの”公式”の問題集だから
TOEICでは、過去問は存在しません。そして、テスト当日にも問題用紙は回収され、持ち帰ることができません。
公式が出している問題集を完璧にできれば、テスト本番も高得点が必ず取れます。
また、公式ということもあり付属のリスニング音源も本番同様の公式のナレーター音源になっています。
2.TOEICのスコアアップにはTOEIC力が必要だから
TOEICで高得点を取るには「英語力」だけではなく「TOEIC力」が非常に重要です。
TOEIC力とは、いかにTOEICの問題形式や出題パターンを把握しているかどうかです。
よく、「TOEICが出来ても英語が喋れない人はたくさんいる」なんて言いますよね。
それはすなわち、「英語力」がそこまでなくても「TOEIC力」さえあればある程度の高得点は取得できるんです。
TOEIC公式問題集を使ったおすすめの勉強方法6STEP
ここからは実際に行っていた勉強方法についてご紹介します。
実際の勉強方法6STEPはこんな感じです。
一つずつ細かく解説していきます。
かなり長くなるので、ブックマーク推奨です!
STEP1:時間を測って正確に解く
まずは、公式問題集を1セット「正確に時間を測って」解いてみましょう。
TOEICの模試に慣れるということ、そして何より今後の対策の方針を決める上で必須です。
【注意】やってはいけないこと3選
ここで、注意点が3点あります。
- 時間を測らずに解く
- リスニングとリーディングを分けて解く
- マークシートを使わない
気を抜いてこれをやってしまうと、成長速度が確実に落ちます。
順に簡単に解説します。
①時間を測らずに解く
リスニングパートは45分、リーディングパートは70分とかなり長丁場な試験になりますが、本番も同様です。
実際の試験の時に集中力が切れないように絶対に時間を測って解きましょう。
②リスニングとリーディングを分けて解く
リスニング終わると、休憩してリーディングを解かれる方もいますが、これも先ほどの理由と同様です。
リスニングが終わったらそのまま休まずにリーディングパートに移って問題を解いてください。
③マークシートを使わない
マークシートにも慣れが必要です。
面倒臭くても、マークシートのコピーを用意するなどして、マークシート形式の解答方法に慣れておくと良いと思います。
ここまで終わった時点で、答え合わせをするのは勿体ないです。
まだ答えは見ずに、STEP2へ進んでください。
STEP2:時間無制限で答えを見ずに解く
次は、時間を気にせずに無制限で解き直しましょう。
時間はどれだけかかってもOKでです!
Listening Part(リスニングパート)
このパートに関しては、聞き取れなかった、聞き逃してしまったという場合には何度聞いてもOKです。
繰り返し聞き直してでも、自力で解けるのかを知るためです。
Reading Part(リーディングパート)
このパートでも、じっくり何度も読んで大丈夫です。
辞書などは使わずに、あくまでも自力ですが時間はどれだけかかってもいいので、自力でどこまで解けるかを試してみましょう。
STEP3:答え合せをして弱点を知る
ここまできたらやっと答え合せです。その中で、何が原因で点が取れなかったのかを探ります。
TOEICで得点を取れない理由は大きく分けて2つあります。
- TOEIC力が不足している
- 英語力が不足している
順に解説します。
1.TOEIC力が不足している
こちらは、1週目の模試と2週目の模試で大きく得点差が開いていた場合は、このパターンが多いです。
- 制限時間内にリーディングが読み終わらない
- リスニングの形式に慣れていない
- 時間配分がわからなかった
などです。
この場合は、英語力を伸ばす対策はほどほどにしつつ、TOEICの問題形式に慣れるということを最重要視して対策を行なっていくことをお勧めします。
2.英語力が不足している
2週目の時間無制限パターンで解いてもなかなか点数が上がらなかった方はこちらに該当します。
- 何回聞いても聞き取れない
- わからない単語が多すぎる
- 文法の基礎を知らない
などです。
この場合は、苦手分野に応じて、どこに重点を置いて対策を行うかを考えます。
詳しくはSTEP6で解説します。
STEP4:満点近く取れるまで何度も解く
900点以上を納得して取れるようになるまで勉強するのが理想です。
答えを暗記してしまいそうですがOKですか?
それでも全く問題ないです。
答えを丸暗記してでも満点取れるようになっていれば、確実に英語力が身についています。
ここではリスニングとリーディングに分けて勉強方法をご紹介します。
リスニングの勉強法
リスニングでは、ひたすらスクリプトを用いてシャドーイングを行う。これだけです。
詳しくは別の記事で「公式問題集を用いたリスニング対策の方法」を読んでみてください。
リーディングの勉強法
リーディングは、基本的には単語力と文法力の2つが大事になります。
すべき勉強は以下の2つです。
- わからない単語をノートにまとめる
- 精読する
順に簡単に解説します。
わからない単語をノートにまとめる
答え合せをしていく中で、知らない表現があったらそれをノートにまとめて書き出します。
これはこの場で覚える必要はありませんが、隙間時間にある程度覚えておくようにしましょう。
精読する
文法力に自信がない方にはこの精読という方法が一番おすすめです。
精読とは、「文法構造・単語・熟語」など全てを理解しながら丁寧に丁寧に読み進めていく方法です。
最初は時間がかかるかもしれませんが、確実に英語の長文読解力がつきます。
STEP5:次の模試へ
ここまで完璧にできたら、いよいよ次の問題へ進みます。
おそらくここまでの段階で1回分の試験で30~50時間ほどかかると思います。
同時並行でSTEP6に進んで、苦手Part別の対策も行なっていきましょう。
STEP6:苦手Part別の対策を行う
ここではパート別の対策方法をご紹介します。
こちらの勉強は、他の模試を解く学習(STEP1~STEP4)を繰り返すのと同時並行で少しずつ進めていくのがおすすめです。
Part1が苦手
Part1は、写真を見ながら4つの選択肢から正解を選ぶ問題形式です。
Part1で扱われる単語や表現は、簡単なものも多く種類もそこまで多くありません。
こちらは公式問題集をひたすらやるだけで十分カバーできます。
Part2が苦手
Part2は、文章が読まれて、その返事として正しいものを3つの選択肢から選ぶ問題形式です。
こちらも公式問題集をこの記事で紹介している方法で勉強を進めていけば十分です。
Part3,4が苦手
こちらに関しては、シャドーイングをとにかくやりこんで完璧にしてください。
先ほどご紹介した『公式問題集を用いたリスニング対策の方法』も参考にしてみてください。
シャドーイングのゴールは下記動画の方のレベルまで持っていくことが理想です。
Part5,6が苦手
これは数をこなしてTOEICでの頻出表現を、体に染み込ませるしかありません。
文句なしの問題数、そして圧倒的な問題の質の高さ。
『TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問』が圧倒的におすすめです。Part5,6が苦手なのであればこれは100%持っておきましょう。
こちらを2~3周ほどすれば、本番でもほとんどpart5は間違えないレベルになると思います。
ちなみに、著者はあの超有名なTOEIC単語帳『金のフレーズ』のTEX加藤さんです。
Part7が苦手
Part7で点を取れるようになればリーディングパートは攻略したと言っても過言ではないと思います。
Part7が苦手な場合は、以下の2つを繰り返し行いましょう。
- 単語力をつける
- 音読をする
単語力をつける
『金のフレーズ』がやはりTOEIC本で一番売れていることもあって一番おすすめです。
「どうしても別の単語帳を使いたい!」というこだわりがある人以外は、この本で全てカバーできます。
音読をする
公式問題集を解き終わった後でもいいので、1つの問題文につき最低でも10回以上は音読をしましょう。
ぶっちゃけ、かなり面倒ですがこれをやると恐ろしいくらい読む速度伸びますよ!
音読をすることによってのメリットは数え切れないほどにあるんです。
- 英語を英語のまま理解できる
- 速読力が身につく
- 発音の勉強になる(リスニングも伸びる)
英語を読むときに、「この単語はこれを修飾してるから…」という理解で読み進めていくと、確実に本番で時間が足りなくなります。
音読をひたすらすることで、時間不足の問題も解決できます。
まだTOEICの点数が500点未満の方向けの対策
ここからは補足として、TOEICがまだ500点未満の方向けの勉強方法です。
- まだTOEICを受験したことがない
- TOEICがまだ500点未満
このような方達は、今回お伝えした様な公式問題集の活用では、スコアに伸び悩む可能性が高いです。
なぜなら、公式問題集での勉強はあくまでも基本が出来てからすべきだからです。
そんな方達向けの対策を3つ紹介します。
順に解説します。
1.基本的な文法を理解する
まずは、基本的な文法を理解しましょう。
ここでの注意点は、必ず「TOEIC用の文法テキスト」を選びましょう。
TOEICスコアを伸ばすのが目的であれば、TOEICで出ない文法は後回しです。
一番のおすすめは『いきなりスコアアップ!TOEICテスト600点英文法集中講義』です。
2.基本的な単語を理解する
使用する単語帳は500点未満の方でも『金のフレーズ』で問題ありませんが、単語の学習に使う時間を多く割きましょう。
3.オンラインで集中的に学ぶ
TOEICが500点未満の方や、まだ未受験の方は「何から手をつければいいのか…」という方も多いと思います。
その場合は、オンライン上のTOEIC対策のコンテンツを活用し、まずは600~700点くらいを目指すのがおすすめです。
正直、ここまで行ければあとは自分だけで800点〜900点は目指せます。
おすすめは以下の2つです。
順に簡単に解説します。
スタディサプリ|TOEIC対策コース
公式サイト:https://eigosapuri.jp/
運営会社 | 株式会社リクルート |
月額 | 3,278円 |
- TOEIC® L&R TEST20回分相当の問題演習
- ディクテーションやシャドーイング機能あり
- 1回5分の講義が580本受け放題
公式問題集20回分の問題演習がある時点で、1ヶ月本気でやるだけでもかなり元がとれますね。
リスニングのシャドーイングもアプリ使って簡単にできるので勉強しやすいです。
\ 7日間無料体験可能/
※7日間無料体験中に解約すれば料金は発生しません。
KIRIHARA Online Academy|TOEICに特化したオンライン英会話
公式サイト:https://academy.kirihara.co.jp/
運営会社 | 株式会社桐原書店 |
料金 | 2ヶ月集中コース:33,000円〜 |
- TOEICのスコアアップに特化
- カリキュラム内に公式問題集の利用あり
- 2ヶ月の超短期集中型
- 日本人講師がマンツーマン
こちらは英語関連の教材でかなり有名な桐原書店のオンラインコースです。
何と言ってもおすすめポイントはカリキュラム内に「公式問題集の利用」があること。
独学での勉強が不安な方は、2ヶ月間の短期集中コースなどでサクッとハイスコアを獲得しましょう!
\ 今なら無料体験レッスン可能/
※まずは試してみるのもおすすめ。
TOEICで高得点を取得するための注意点
実際にTOEICを勉強しようと本屋に行くと無限に書籍が並んでいます。
ですが、いろいろな教材に手を出してしまっては結局自分の弱点克服にはつながりません。
高得点を取るための最短のステップは「公式問題集を解く」→「弱点を見つけて克服」だけで十分です。
これらの教材で学習をするのがおすすめです。
TOEICは何点あれば就職や転職、キャリアアップに十分?
TOEICを勉強するにしても、目標がなければ頑張れませんよね。
モチベーションアップのためにも、どれくらいのスコアが必要なのかを確認して、目標を定めてから勉強をスタートしましょう。
順に公式資料で解説します。
大学生なら取っておきたいTOEICスコア
TOEICを運営している国際ビジネスコミュニケーション協会によると、国公立の大学生なら475~526点、私立の大学生は425~518点という平均点になります。
ですので、大学生であれば600点を取っていれば平均点以上としてかなり評価される水準といえます。
就職や転職活動に活かすために必要なTOEICスコア
「社員・職員に期待するTOEICの平均スコア」という項目で行ったアンケート結果が下記の通りです。
新入社員 | 中途社員 | 海外部門 |
---|---|---|
535 | 560 | 690 |
つまり、TOEICを600点取得できていれば、企業側が求められている点数の平均はクリアできているという水準になります。
- 大学生や新卒就活に活かすなら600点以上
- 外資系や海外部門を目指すなら700点以上
TOEICの点数は転職では意味ない?
よく言われることですが、筆者自身の経験からしても転職活動ではかなり有利に働きます。
特に外資系の企業や英語が必要になる部署なら尚更です。
私自身も、第二新卒での転職活動時にはTOEICのスコアがあったことによって、海外での新規事業立ち上げ部門での内定をいただいたりもできました。
関連記事:【意味ない?】TOEICが転職に有利な理由4選と、社会人が勉強するメリット
しかし、闇雲にTOEICの点数を上げたからと言って転職につながるわけではないのは事実です。
なぜなら英語力だけで転職の合否が決まるわけではないからです。
もし、転職にTOEICを生かしたい!と考えているのであれば
- 世の中にどんな求人があって
- どれくらいのスコアが必要で
- どんな能力が求められているのか
をしっかりと把握した上で勉強することが成功の鍵になります。
将来的にTOEICを生かした転職を考えているのであれば、事前に転職エージェントなどに登録をして、これらを把握しておくことが大切です。
◆JAC Recruitment
公式HP:https://www.jac-recruitment.jp/
外資系に強い!ミドル・ハイクラス向けの高年収層に特化した転職エージェント
◆doda
公式HP:https://doda.jp/
業界最大数の求人数で、特に20代の若手の転職に強い。
◆リクルートエージェント
公式HP:https://www.r-agent.com/
言わずもがな知れた業界最大手。求人数が圧倒的で担当者のレベルが高い。優秀な人が多い。
ちなみに、私はリクルートエージェント経由で海外事業の新規立ち上げ部門の内定をいただきました!
まとめ:TOEICのスコアアップの最短距離は公式問題集
最後のまとめになりますが、最短でTOEICのスコアを伸ばしたいのであれば公式問題集の活用は必須です。
ぜひ本記事を参考にして、TOEICのスコアを最短で伸ばしてください。