ベンチャー企業に転職したら人生終了?やめとけって?
自分がベンチャー企業に向いているか知りたい…
今回はこんな悩みを解決します。
私も実際に大手企業からベンチャー企業へ転職をしましたが、「転職したら色々失ってしまうのではないか?」と不安でした。
- ベンチャー企業はやめとけと言われる理由
- ベンチャー企業に向いている人の特徴
- ベンチャー企業への転職を成功させるポイント
この記事を読んでいただければ、ベンチャー企業への転職を悩んでいる方はスッキリと転職活動ができ、次の人生の手がかりになるはずです。
この記事の結論
- ベンチャー企業の転職にはリスクがある
- リスクが許容できないのであればベンチャー企業に転職すべきではない
- 成功させるにはいかにベンチャー企業の情報を集めるか
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ベンチャー企業への転職はやめとけは本当か?
実際、「ベンチャー企業への転職はやめとけ」と言われることは多いです。
まずはベンチャー企業が一般的にどのような企業を指すのかを見てみましょう。
そもそもベンチャー企業とは?
ベンチャー企業には明確な定義はありません。
一般的なベンチャー企業の特徴としては以下の通りです。
- まだ設立してからまもない
- 成長過程にあり、成熟しきっていない
- 新しいサービスや事業を展開している
つまり、「創業何年まで」「従業員が何名まで」という定義はありません。
しかし一般的には、これから成長するであろうITやSaas系の小規模の会社を指すことが一般的です。
学生でもベンチャー企業の志望は少ない
上記の画像を見てください。
このアンケート調査からも分かる通り、半数以上が「どちらかといえば大手」、「大手」を希望しています。
一方で、ベンチャー企業を新卒の時点から希望している人は5%程度という状況です。
確かに、私自身も学生の頃は「有名企業に行きたい!」という気持ちだけが強かったです。
ベンチャー企業はやめとけと言われる理由
実際に私が大企業からベンチャー企業に転職して感じた部分も含め、「やめとけと言われる理由」は以下の通りです。
順に解説をしていきます。
業績悪化のリスクが高い
一つに、業績悪化のリスクが大企業と比較して高い点です。あくまでも、比較してです。大企業だから安泰というわけではありません。
しかし、以下のようなデータもあります。
ベンチャー企業の生存率を示すデータがあります。
創業から5年後は15.0%、10年後は6.3%。20年後はなんと0.3%です。非常に厳しい。
日経ビジネスより引用
ベンチャー企業の20年後の生存率はわずは0.3%です。1000社あっても20年後に生き残るのは3社という恐ろしい計算になります。
人を採用するにはかなりのコストが企業側にもかかりますし、そもそも事業継続の見込みがなければ採用なんて絶対にできません。
社会的地位や安心感
社会的な地位や安心感は大企業が圧倒的です。
総合商社で働いていますというだけで、見知らぬ人から凄い人認定をされることは間違いなしです。
「こんなところで働いているのだからきっと良い人だ」というバイアスもかかり、安心感も与えてくれます。
社会的地位や承認欲求を極端に求める人にとっては「やめとけ」ということです。
福利厚生の違い
大企業とベンチャー企業では、福利厚生についても大きな違いがあります。
「オフィスが綺麗」だったり、「飲み物が飲み放題」で「実務に関する書籍が買える」などです。
しかし、大企業にあるような家賃補助や寮などがないことがほとんどです。
大企業では、家賃補助や寮があり「家賃は毎月1万円」でかなり良いところに住める環境も。
こういった福利厚生の方が直接的な収入に対するインパクトが大きいです。
教育制度が整っていない
教育制度やマニュアルが整っていないのもベンチャー企業の特徴です。
大企業であれば、入社時には数ヶ月単位ので研修があり、その後もマンツーマンで上司が付き添いで1〜2年メンターとしてついてくれるケースも。
しかし、ベンチャー企業ではそういったことはあり得ません。基本的には自分から必要な情報や知識は取りに行く必要があります。
手取り足取り教えてもらわなければ仕事ができる自信がない人には向きません。
ハードワークになりがち
ベンチャー企業やスタートアップと聞くと多くの人がイメージするのはハードワーク。
大企業では経理から営業、広告、商品企画、バックオフィス系とかなりの部署が細分化されています。
それに伴い、自分の担当する仕事の範囲も狭くなりがちです。
一方でベンチャー企業ではそこまで部門が明確に分かれているわけではありません。
経費精算から資料作成、企画や広告など幅広い業務範囲を対応する必要性も出てきます。
当たり外れが大きい
ベンチャー企業の転職はやめとけと言われる1番の理由は当たり外れが大きい点です。
ベンチャー企業の良さを見極める定性的な情報が大企業と比較して圧倒的に少ないんです。
大企業であれば、コーポレートサイトから口コミサイト、求人情報や掲示板などいくらでも情報を仕入れることができます。
しかし、ベンチャー企業は情報が少ないです。
基本的にはコーポレートサイトくらいしか個人で集められる情報がありません。
人間関係や雰囲気、働き方なども転職の成功の鍵になってくる、このような情報を粒度高く集められるかがポイントになります。
ベンチャー企業への転職を成功させるためには転職エージェントの活用が必須です。
転職エージェントを使って求人を募集しているということだけで、一定の採用コスをを支払える財務基盤があるということがわかります。
また、エージェントであれば
- その企業はいつから求人を募集しているのか
- 何名採用予定なのか
などの情報を持っていることが多いので、優良なベンチャー企業を見極めるためには必ず活用しましょう!
関連記事:【現役が選ぶ】Saas営業への転職に強いおすすめの転職エージェントと転職サイト
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ベンチャー企業に向いてない人の特徴
ベンチャー企業に向いていない人の特徴は以下の4点です。
順に解説していきます。
成長意欲がなく、ルーティンワークが良い
成長意欲がなく、ルーティンワークが好きな人にはベンチャー企業は向きません。なぜなら、ベンチャー企業は成長過程にあるため、非常に変化が激しいからです。
昨日と今日で全く業務の進め方が違うことはザラですし、急に1週間後に部署移動を命じられるような会社もあります。
それに応じて常に成長や勉強など自己研鑽が必ず必要になりますので、成長意欲がないのであればベンチャー企業に入ると後悔する可能性があります。
実力主義が怖い、年功序列が良い
ベンチャー企業では一般的なイメージ通り、実力主義です。
私の今いる会社でも、上司が部下より年下のケースはザラにあります。以前の大企業ではあり得ませんでした。
入社年が先の人の方が絶対に上司になりますし、どんなに成果を出しても飛び抜けることはありません。
実力や成果で評価されるよりも「どれだけ長いこと会社に貢献したか」で評価されたい。そっちの方が安心感がある。という方には確実にベンチャー企業は向きません。
チームワークが苦手な人
チームワークが苦手で、自分一人でゴリゴリ仕事を進めたい人にもベンチャー企業は向きません。
ベンチャー企業では一般的に業務範囲が広く、自分の専門以外も手広く仕事をする必要が出てきます。
そこまでの人材がおらず、ほとんどの部署が兼任制だからです。
大企業であれば、自分に命じられた業務だけを行い、他は他部署に引き継ぐ形で完結していたかもしれませんが、ベンチャー企業ではそうは行きません。
専門性を身につけたい人
これは会社にもよりますが、ベンチャー企業では「自分の役割以外」の仕事をすることもたくさんあります。
営業であれば営業だけをずっとやっていればいいわけではありません。
人的なリソースがない分、どうしてもマーケティングから経理やバックオフィス系と横断的に仕事を行います。
ベンチャー企業に向いてる人の特徴
ベンチャー企業に向いてる人の特徴は以下の通りです。
起業や独立、副業を考えている人
将来的に起業したい!副業したい!という思いがある人にはベンチャー企業にはおすすめです。
何度も言っている通り、ベンチャー企業では手広く色々な業務を行う必要があるので、ビジネスを成長させるための考え方や動き方を必然的に学ぶことができます。
大企業で働いている人の中で、「会社全体の予算や売上、その予測」などを完璧に把握している人は多分いないですよね。
ベンチャー企業であれば、知っていることが前提のため、学ぶ部分が多いはずです。
また、起業や副業に関心のある人脈が作れる可能性が高いのも魅力の一つです。
以前の私がいた会社は非常にレガシーだったこともあり、独立を考えている人や副業を頑張っている人はほとんどいませんでした。
マルチなスキルを身につけたい人
私は営業職としてベンチャー企業に転職をしましたが、営業以外のスキルも身につけることができました。
Saas業界の営業職で働いているのですが、マーケティング部門との関わりも深いため、本来そこまで関わりのない業務もできています。
- メルマガ配信
- サイト設計、キャッチコピー考案
- オンラインセミナーの開催など
専門性というより、マルチなスキルを身につけたい人にはピッタシの環境こそがベンチャー企業です。
変化を楽しむことができる人
変化を楽しむことができる人にはベンチャー企業は最適な環境だと言えます。
逆に、ベンチャー企業に行けば嫌でも変化に順応しやすい性格になります。
というのも、私自身も2週間後に急遽部署移動を命じられたりすることもありました。
最初は驚きだらけの毎日でしたが、逆に色々な経験を横断的に行うことができているので、ありがたく感じられています。
ベンチャー企業では「正解」がない状態で仕事が進んでいきます。そのため、仕事の進め方や目標数字が昨日と今日で違う!なんてこともあります。
そういう変化を楽しんだり、やってやると思える前向きな人には最高な環境です。
実力主義で働きたい人
ベンチャー企業といえばやはり実力主義です。
成果を出せば出した分だけ評価される会社が多いです。
しかし、実際に入社してみて感じたことは、自分の与えられた目標に対してだけ圧倒的な成果を出しても、昇進に直接的につながるわけではありません。
自分の成果を出すことは当たり前で、それ以上に自主的に何を行ったのか?という点も評価ポイントになっています。
例えば以下のような形です。
- 自分の成果が出せた要因を言語化し、マニュアル化した。
- チーム連携を円滑にするために、隔週のMTGを開催し、全体の売上を5%向上させた。
- 勉強会を定期的に開催し、組織全体のスキルアップにつなげた。
自由な働き方ができる分、自由にさまざまな取り組みを自主的に行うことができます。
優良なベンチャー企業を見つけ、転職を成功させる方法
ぶっちゃけ、ベンチャー企業の転職を成功させるためには、いかに「優良ベンチャー」を見つけるかどうかに限ります。
成長が鈍化していたり、業績的に厳しい会社では社内の雰囲気もギスギスしていますし、そもそも成果を出すことも難しいです。
そうなってしまうと次の転職にも影響が出てしまい、ベンチャー転職に失敗です。
- 自分がベンチャー企業に向いているかを診断する
- 伸びている業界から必ず選ぶ
- 実際にその会社のプロダクトやサービスを利用する
- 転職エージェントを活用する
順に解説します。
自分がベンチャー企業に向いているかを診断する
まずは本記事でも良いので、自分がベンチャー企業に向いているかを改めてじっくり考えてみましょう。
また、自分だけでは判断できないのであれば、無料の診断ツールを使うのもありです。
私もベンチャー企業へ転職をする際には色々な診断ツールを使いました。
その中で一番精度が高くおすすめなのはVIEWというスマホアプリでの診断です。
- 経歴や性格を入力するだけ、5分で完了
- 転職すべき企業やポジションを診断してくれる
- もちろんずっと無料で利用可能
今後数年間で想定される年収推移もグラフで診断されるので、なんだか人生のモチベーションも上がります。
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伸びている業界から必ず選ぶ
順位 | 業界 | 成長率(%) |
---|---|---|
1 | Saas | 22.6 |
2 | ネット証券 | 19.3 |
3 | AI | 18.4 |
4 | コンビニ | 15.4 |
5 | 技術者派遣 | 14.5 |
こちらは、2021年から2022年までの業界別の成長率をまとめたものです。
当サイトでは、Saas業界への転職を圧倒的におすすめしています。
- 業界全体の伸び代があるため、成果が出しやすい
- リモートワークなど柔軟な働き方ができる
- 市場価値も高く、キャリアパスも広げやすい
伸びている業界から選ばなければ、むしろベンチャー企業を選ぶ理由がありません。
ベンチャー企業は「成長しているから」企業規模が小さくても学ぶことが多く、色々な経験が積めるんですから。
関連記事【経験者】Saas営業とは?転職におすすめの理由と仕事内容やキャリアパスについて徹底解説
関連記事【2025年版・20選】転職におすすめな代表的な日系Saas企業を紹介
実際にその会社のプロダクトやサービスを利用する
法人向けのサービスの場合、難しいかもしれませんが、個人向けのサービスを展開している場合は、実際に利用してみましょう。
また、最近自分が利用しているサービスで気になっているものがあれば、その企業の求人を調べてみるのも手です。
- サービスに愛着を持てるか
- 他の人におすすめしたいと思えるか
- 将来性があると思えるか
これらは転職後のモチベーションにも大きく関わります。
Saas業界であれば、法人向けのサービスも多いですが、個人向けで無料で使えるものもあります。まずは実際に使ってみましょう。
転職エージェントを活用する
優良なSaas企業やベンチャー企業を見つけるためには転職エージェントの活用が必須です。
- 日本のSaas企業やベンチャー企業はとにかく数が多い。
- 発展途上のベンチャー企業も多く、情報が出回っていない。
- 採用を1年中やっているわけではないため、情報をチェックしておく必要がある。
- 非公開求人も持っている。
転職は情報戦です。情報がなければ、ベンチャーへの転職を失敗してしまう可能性は高くなります。
優良なベンチャー企業を見つけるためには、
- 業界に特化した転職エージェント
- 業界最大手(リクルート、dodaなど)
の両方を必ず使いましょう。
特化しているエージェントでは、Saas業界やベンチャー企業に対する知見が深い担当者が多いため、質の高い情報が得られる可能性が高いです。
ただ、それだけではそのエージェントが扱っていない求人を見逃してしまうので、求人数が圧倒的に多い最大手のエージェントとの併用が必須になります。
関連記事【厳選】Saas営業への転職におすすめの転職エージェントと転職サイト
まとめ:ベンチャー転職には向き不向きがあるが、優良ベンチャーを見つけることこそが鍵になる
- ベンチャー企業への転職には向き不向きがある
- 手っ取り早く向き不向きを調べるなら『VIEW』の無料診断ツールがおすすめ
- 伸びている優良ベンチャーを見つけるにはエージェントの活用が必須
私は、ベンチャー企業に転職したことで働き方や人生が大きく変わりました。
リモートワークで理想な働き方ができていますし、大企業にいた頃よりも成長の速度が上がった気がしています。
ベンチャー企業への転職に迷われている方は一度、自己分析ツールを使ったり、エージェントへ相談して優良ベンチャーを見つけ出して人生を変えてください。
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